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Live in 四谷コタン

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四谷コタンは私が一番通った「音を聞く場所」だ。
いやいや。
過去形ではなく現在進行形な場所。
「通っている」と言いたいな。

2004年10月29日(Fri)

久々に訪れたコタンは初めて訪れた12年前と
全く変わっていない。
この日は定期的にこの場所で歌を歌っている友人の
ライブを見に行った訳です。

4組の中、彼女は3番目。
今回も女性は彼女だけ。
ちょっと遅れてしまったので
1番目の歌い手さんは時間半分程しか
聞けなかったけど。
ちょっと残念。

ギターと自分の歌と。
そのシンプルな情熱だけが
コタンの舞台に上がっている。
どんな有名なアーティストの
大掛かりなステージでも敵わない。
この薄暗く、タバコと埃とが渦巻く空間にだけ
確かに存在する「モノ」を感じるのが
とてつもなく気持ち良い。

私の友人は彼女が生きてきて感じた全てを
彼女の言葉に乗せて
彼女の声に響かせて
ある意味淡々と歌う。
大声を立てる出なく
泣きに訴えるでもなく
晴れた日の空や海のように
静かに、だけど確実に気持ちを乗せてくる。
さらにはMCの「超天然さ」とのギャップが
とてつもなく楽しくて私は大好き^^

元々、コタンの壁を借りて
個展を開いていた私が
「私が飾ってる時に歌え!(命令^^)」と
引っ張り込んだのが12年前。
その後も私達は定期的に個展やライブを行ってきたが
社会に出てライフスタイルも変わり
「個展」を開けなくなってきた私は
コタンライフを一時お休み。
それでも彼女は歌い続けている。
羨ましく頼もしく思う。

2年前は「10周年記念」と称して
彼女のワンマンライブ&個展を
開催させて貰ったけども
それすら「2年前」^^;

彼女の歌は私が一番版画の制作に打ち込んでいて
私が一番「かっこよかった(自称^^;;)」頃を
思い出させてくれる。

タバコと埃のこの薄暗い空間に
また自分の作品を飾りたい。
飾るための作品を作りたい。
歌の流れる時間を共有したい。

出来ない自分を憂い
「出来ないと憂える自分」を
呪う様に蔑み、凹んだとしても
また何度でも立ち上がりたい。
また何度でもやれるよね?

コタンの空間と彼女の歌は
叱咤と激励を私にくれる。

ちっともライブの報告じゃないけども
コタンは私の「外に打って出る」の原点なので
純粋にライブを楽しみつつも
いつもいつも
自分を省みる場所になってしまう^^;



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コタン店長様

風邪引きでも続けるガッツが素敵です。
相変わらず美味しい料理で嬉しかったし
「まかない」のオジヤが最高でした。
また近いうちに伺いたいです。
そしてまた私の作品を壁に飾って下さい^^




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【Photo:奏でる時間/May2004 神奈川県大磯】

その指先が奏で
その声が紡ぐのは

あなたの思い
あなたそのもの


※コタンライブの画像ではありません。
 ごめんなさい^^;;
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by jadegreen_garden | 2004-10-31 22:52 | Sound

ウイリアム・モリスとアーツ&クラフト展

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東京大丸のギャラリーは
時々「はっ」とする好みな展示をやってくれます^^
侮りがたし。
広さは悪くないので後は天井の高さなんだけども。
まぁそれはここで言及してもね^^;

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2004年10月15日(Fri)
会社帰りにソッコーで行く^^


名前は知らなくても彼の作品は
壁紙やカーテン、女性の洋服の柄などで
見たことある方も多いでしょう。
19世紀末イギリスの伝統工芸と
マニュファクチャを融合させた「職人」です。
考えつくされたデザイン性にとても惹かれます。
それが生活の中に息づいている、というのが
私の理想にとても近い。
芸術然としない、でも妥協しない美への探求がある。
デパートの上とは思えない良い展覧会でした。

やはり自分が版画家(自称^^;)なので
壁紙の版木に釘付けでした。
版木の後ろにその刷った壁紙を展示していて
そのへんがとても心憎い^^
版木は「模様の一部分=ワンピース」で出来ていて、
これをいくつかつなげるか、何度も刷ったりして
壁紙は制作されていったと思うのです。
そうして連続していく唐草模様は
この「ワンピース」で紡がれていくかと思うと
ちょっと果ての無い宇宙的なものを感じます。

家具やステンドグラス、織物、書籍、器や皿、宝飾まで
多岐に渡る作品群は
「人と共にある美」として
静かに、でも確固たる光を放っていました。
いいな、素敵だな。
私もそんな作品を作ってみたいです。



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【Photo:アンティークショップの花/May2004 神奈川県大磯】

美しき花は経年にも色褪せない。
美とはそうゆうものであろう。
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by jadegreen_garden | 2004-10-28 21:47 | Exhibition

敗れし少年の歌へる

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ひかりわななくあけぞらに
清廉サフィアのさまなして
きみにたぐへるかの惑星〔ほし〕の
いま融け行くぞかなしけれ
 
雪をかぶれるびやくしんや
百の海岬いま明けて
あをうなばらは万葉の
古きしらべにひかれるを
 
夜はあやしき積雲の
なかより生まれてかの星ぞ
さながらきみのことばもて
われをこととひ燃えけるを
 
よきロダイトのさまなして
ひかりわななくかのそらに
溶け行くとしてひるがへる
きみが星こそかなしけれ

宮沢賢治


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【Photo:トラピスチヌ教会の薔薇/Jul.2002 北海道函館】

その土地は静かに時間が過ぎていく
北の研ぎ澄まされた空気の中
見上げると「清廉サフィア」の蒼穹
清楚な薔薇は壁に濃く影を落とす
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by jadegreen_garden | 2004-10-28 20:16 | ひかりわななくあけぞらに