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『ドガ展』

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横浜美術館で開催中のドガ展。

浜美は月曜は営業なので、
「一時休業日」の今日、母と行ってきましたよ。

そもそも、今日は最近体調の悪い大叔母の病院へ。
まだまだ予断は許さないまでも、
どこか、また元気を持ち直して、
お家に帰れるハズ、と確信しています^^


*

さて、ドガ展ですが、
目玉の「エトワール」は、本当に美しい。

このやわらかく、美しい発色、
そして塗りではなく、線描を乗せて現される、

エトワールと称される踊り子が、
振り上げる腕や足の所作の
その起す風、動く空気。

それらは全て、
パステルだからこその表現だ。


ドガは失明寸前まで視力が落ちている中で、
その発色の明瞭さから、油ではなく
パステルでの制作を選択していたそう。



もし、自分が全盲まで行かないまでも、
どんどんと視力が落ちてしまったら、
写真を続けることができるだろうか?

ドガと同じように、創作の手を止めずに、
損なわれた器官を補えるほどの情熱を持ち、
何らかの工夫ができるのだろうか?


ドガ展では、油絵、多くの素描、
美しいパステル画のほかに、ブロンズ像も多く、
そして創作の為に撮影された、写真も出品されている。


いかなる状況下でも
美への探究を止めない。

自己表現の為の模索の証明だ。



もし、今日お見舞いに行った大叔母のように、
その長い長い生涯の先端で、
体調を崩したり、怪我をしたりした時、

私は一体、どうしているのだろうか?

生きることだけで精一杯であろうことは
想像に難くないけれど、

どうか、シャッターを押す指が動き、
シャッターを押したいと願う、
魂の動きがありますように。



その為にも、やっぱり健康で長生きだ^^
そして、永く写真を続けるのだ。
版画も絵も続けて行きたいと思う。


*

写真は、ドガ展のカタログを携帯で。
このカタログ、すっごく出来が良いよ。
装丁も気を使っているし、
なにより、内容がとても良い。
「ドガの読み物」としても成立してると思います^^



***


『ドガ展』
会期 2010年9月18日(土)~12月31日(金)
会場 横浜美術館
開館時間 10:00-18:00 (金曜日は20:00まで)
休館日 木曜日


















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by jadegreen_garden | 2010-10-25 19:50 | Exhibition

ハービー・山口写真展『1970年、二十歳の憧憬』

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今、品川のCanon S Towerに居て、
ハービーさんの写真に囲まれながら
ハービーさんセレクトと思われるBGMを聞いてます。

仕事で来ると、どうってことのない
ただのビジネスビルですけど、
今日は違う気分です。

今回はハービーさんのオリジナルプリントから
大判インクジェットで出力した作品。


あの美しい手焼きは見れないけれど
大きくのびのびしてて、
これはこれでとても良いなー!

…きっと鬼のようにテストプリントして
その中からの「チャンピオンプリント」を
出してきているであろう事は
がっちり想像出来ますわf^_^;

採算度外視の時の、大企業の底力ですかねー
まぁ、そのための展示ですもんね


って、つい辛口にf^_^;





二十歳前後の作品達。
中学から独学で撮り続けていたとの事ですが

そうか、
やっぱりテクニックとかキャリアとか
そして機材とかね、

写真の本質に不可分に関わっているのは
そんな事じゃ全くなく、


その写し手、そのものなんだとまた確信した。


ゆるぎない愛情、
ぶれない魂、
思いの強さ。


写真に必要なのは、それだけだ。


でも、それを込め続けていくことの
困難さは尋常じゃない。


私にはまだ自分の地平線は見えて来ないけれど

先達の通ってきた道を、少しでもなぞらせて貰って
何かを得ていくことを、続けて行きたいと思う。


本当に良い展示なので、
是非見に来てほしいと思います。

注意点は日曜はクローズですよf^_^;












  。
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by jadegreen_garden | 2010-10-23 13:40 | Exhibition

『大哺乳類展 海のなかまたち』

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国立科学博物館で28日まで開催中のこの展覧会は、
6月までやっていた『陸のなかまたち』と2期での展覧ですが、

これでようやっと、コンプリート!です(^_^)


金曜日の夜の上野は、いろいろな展覧会を見に来ている人々で、
静かに賑わっています。
科博にも思った以上に人手がありました。




化石もあれば、復元模型もあり、
今回も触ったり、嗅いだり、ボタンを押して音を聞いたり、

そして、最新の発見された謎のクジラの骨格標本をはじめ、
地球で今起きている自然界の問題を提示し、
自然界の一角にはヒトも含まれている事を意識させる展示を展開してました。


博物館的埃っぽさはナリを潜めて、
今科学する鼓動を感じながら参加出来る新しい展示、
と言った感じ(^_^)

博物館の埃っぽさこそ大好きなんだけど(^_^;
この前向き感も楽しくて良いな!


もうね!
本気で大きい骨格が目の前にババーーン!とあったら
テンションはうなぎ登りですよ!
地球で一番大きな生物、シロナガスクジラの全身骨格標本、
肋骨の間をクルクル通りたい!!!

携帯写真はそのシロナガスクジラの骨格標本。
デカすぎて入り切らないのがまた素敵v



ヒゲクジラ類のクジラヒゲも触っちゃうし、
マッコウクジラの内臓で自然生成される、
幻の香料も嗅いじゃうよ!

ザトウクジラの鳴き声を聞きながら
いつか海で彼等に会える事を夢想して
じわーーーんとした気分を味わっちゃうよ!


は〜〜〜〜、楽しいぃぃ〜O(≧∇≦)o



惜しむらくは、閉館時間まで居ても1時間半も居られなかった事…
また行きたいけど、行ってない展覧会で28日迄のものが後2つ程あるし…


クジラの骨については、科博の常設展で心癒す事にします(^_^;


















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by jadegreen_garden | 2010-09-17 21:56 | Exhibition

北海道立三岸好太郎美術館

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2007年8月、「いつかは『飛ぶ蝶』に会いに」と言っていた。
先日の札幌出張の隙間を縫って、やっと行くことができました。
来るまでに3年かかってしまった…

北海道立三岸好太郎美術館

ちょうど札幌宮の森美術館では森山大道展をやっていて、
それもとっても気になってたんですが、
森山大道なら関東でも見れる気がして^^

だから、今回は三岸好太郎美術館へ。



*

『飛ぶ蝶』


展翅されてもピンを跳ね除ける、
死や永眠からの「復活」

画布をも飛び越えていく、
世界を打ち破るその「生命力」

ヒラヒラとした儚さこそが
美しさのようでいて、

その本質はとてつもなく力強い。



それこそが、
私の目指す「美」であると、
ずっと思っていたが

生きて行く時の指針、
そう目指して生きていくことこそが
「美」なのではないか。

本物とこうして対峙した時に

それはまるで、祈りの様に
内面から湧き上がってきた。


「永遠性」を牽引する「力強さ」。
それを目指して、私は生きていきたい。
そこに「美」を見出したい。


こうやって、迷い惑う道程の中で、
「確かなもの」と出会えること。

嬉しくてたまらなかった。
訪れることが出来て、本当に幸福だ。



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三岸好太郎美術館は、
北海道知事公館の敷地内にあります。
知事公館、超可愛い建物!

帰りは知事公館の庭を突っ切って。

ここもまた気持ちの良いところ!
今度はカメラを持って来たいなー!




























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by jadegreen_garden | 2010-08-01 21:22 | Exhibition

『マガジンカバーの世界展〜ロートレック、ミュシャ、ビアズリー…〜』

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ミューザ川崎のコンサートホール、その向かい
展示室で無料の展覧会開催中!

コンサートと関係ない人も
普通に見に来れますよ。

川崎市民ミュージアム所蔵の
19世紀の雑誌の表紙やポスター。

印刷物ではあっても、木版や石版印刷故に
それは既に印刷ではなくファインアートだ。

高校生の頃から、

街の中にあって、私達の一番そばにある、
ポスターや広告といった「印刷」と
ファインアートは区別されるべきものではない、

ずっとそう思ってきてました。


今日、19世紀の街角を彩ってきたポスターや表紙を見て
その思いは今でも変わらないと言うことを
再認識することができました。

うーん。
いいなー。眼福に区別はなにも無いのだ^^


アール・ヌーボー、アール・デコ。
様式は異なるとしても、
ジャポニズムの影響を根底に感じられる、
装飾性の中の「引き」の美学。

だからこんなにも、魅力的なんだろうなー。


生誕150周年、ミュシャの「百合」も見られるよ!
本当に美しい^^





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川崎市市民ミュージアム・コレクションによる
マガジンカバーの世界展
ロートレック、ミュシャ、ビアズリー・・・

場所: ミューザ川崎シンフォニーホール 企画展示室
開催期間: 2010年7月25日(日)~8月15日(日)
        (休み:7月26日、27日、8月9日、11日)
開催時間: 11:00~19:00(最終日は18:00まで)























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by jadegreen_garden | 2010-07-25 23:05 | Exhibition

『フェリックス・ティオリエ写真展 -いま蘇る19世紀末ピクトリアリズムの写真家-』

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梅雨も明けていきなり猛暑の今日、
本当に久しぶりに、世田谷美術館へ。


用賀駅から上手いことバスに乗り、
蝉時雨の砧公園へたどり着きました。
…この道程をこの炎天下に歩いちゃ駄目よ^^;;


DR仲間の蘇芳さんと、途中から合流して
鑑覧してきました。







自分の大家族を愛し、変わり行くパリの街を愛し、
愛する者たちを写真に納めていく。

なんて素直な写真との関わりだろうか。

フェリックス・ティオリエは、
画家とも深く親交があったようで、

彼の写真には、絵画的な抒情性を感じました。

なんともいえない、とろける様な空気感が
とてもとても心地よい。

被写体との距離感の素直さが
正に写真に投影されているようでした。


かれこれ100年経つ、彼の写真。
古色蒼然としてノスタルジーを誘いながら、
本質的なところで、まったく色褪せていない。

被写体への愛は時代を超えて、
そしてこれから先へも、引き継がれていくと思うと、

私も、ちゃんと、素直な気持ちで撮影して、
大事に大事に関わっていきたいなーと
心底思いました。


世田谷美術館、微妙に行きにくいけれども、
是非、足を運んで頂きたいと思います^^



---------

フェリックス・ティオリエ写真展
-いま蘇る19世紀末ピクトリアリズムの写真家-


会期: 2010年7月25日(日)まで
会場:世田谷美術館

















































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by jadegreen_garden | 2010-07-18 21:05 | Exhibition

『古屋誠一 メモワール. 愛の復讐、共に離れて… 』

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最も愛する者の死を、
どうやって受け止めて、
残された者は生きていくのだろうか。

残された者がもし、何らかの「表現者」であったなら、
どういったものが表され、
また、表すこともなく終わっていくのか。




私の父の三回忌を今年迎える。

父が死んだ時、カメラを離さず
ずっと撮影し、その時のネガで写真展を開催した。

多くの方の励ましと応援で成り立った展覧会であったが、
もちろん、いろいろなご意見やご感想をも賜った。


忘れられないのは、

「どんなにその人にとって「一大事」な事柄であろうとも、
超個人的な写真を、「公な場=展覧会」で発表する事は
見る者には苦痛でしかない。」

と、当時縁のあった方に言われたこと。


言わんとすることは良くわかる。

どんなに結婚式の二人が素敵でも、
どんなにあかちゃんが可愛くても、
他人のそういった写真を
何枚も何枚も、ずっとずっと見続けさせられる、その苦痛。

私が撮影した写真であるのだから、
何もかも稚拙であたりまえで、

「ごもっともです…」としか
言えはしなかった…







古屋誠一の妻、クリスティーネは
一人息子と、夫である古屋を残して自殺をした。


息子の誕生から成人までの、
妻と過ごした、短い時間を、
過ごした家の、過ごした街の、旅した街の風景を、
丁寧に丁寧に撮影し、編纂されてきた。

その「メモワール」もこれで最後だと言う。
だからタイトルには「.」が付いているとの事。


精神を病み、彼女は自らの命を絶った。
その彼女が、写真の奥で私を見ていた。

日々、撮影されたその姿。
きついような眼差し、憔悴したような面立ちに
来る「死」を予感してしまう。

その時、彼女は生きて、
病む前には、自然で優しい笑顔をカメラに向けていた。

伊豆の漁港で撮影された、
カラー写真がとてもとても印象的だ。

明るい自然光の下で、無邪気に笑っていた彼女。
そうして、ラストカットは笑顔で締めくくられている。



愛する者が自分よりも先に死を迎えたとき。
超個人的な悲しみの果てに、表されたもの。


鑑賞する私は、
心が痛んで、目頭が痛んで、
実際にちょっと涙が出てしまったが、

決して「苦痛」である筈がない。

当事者の苦しみを推し量る事は出来ても、
その傷は当事者だけのもの。

だが。

「公の場=展覧会」と言う形式で十分に昇華しうる
それが才能である、のであろう。







またいつか。
「父」の展覧会を開きたいな、と思う。

私には絶対的に「昇華する才能」はないけれども、
「そう在りたい」と願う気持ちは本物であるから。




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古屋誠一 メモワール.
 「愛の復讐、共に離れて…」

会期: 2010年7月19日(月・祝)まで
会場: 東京都写真美術館









































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by jadegreen_garden | 2010-07-17 23:09 | Exhibition

『侍と私  ポートレイトが語る初期写真』

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自分の姿を残しておきたい、と思う。
私の事を忘れないでいて欲しい、と願う。

それは誰しもが思う強い強い欲求なのだろう。

長らくはブルジョワジーのみが「肖像画」として
得るのみのものだったが

170年前発明された、「写真」と言う最新技術が
その欲求を広く満たす事となる。



ポートレート写真の中で
ぎこちなくポーズを取り、
こちらを見つめ、また遠くに目線を送り、

その時の「生」を、こうして私に伝えてくれる。


ポートレート写真は潜在的に「遺影」ではあるが、
だがそこには、確かに「生」があると感じる。

写真は時代を未来へ運ぶタイムマシン。
もっと、ポジティブなイメージで捉えたいと思いました。


私は歴女とかでは無いですし、(超古代史は好きだけど)
あんまり詳しくないですが、

ドラマや小説でも出てきた歴史上の人物の
そのリアルな姿を、今この目で見ることができる。
この人たちの「生」の延長上に私は立っている。

この驚きと喜びは何と表したら良いのだろうか?

写真、なんて素晴らしい「装置」なんだろうか。
写真の持つ意義はなんて奥深いのか。

初期写真、古典技法にグッと来ている私としては
もうすぐ展示が終わってしまう事が惜しくてしょうがない。

常設展示になったら良いのに^^
(そしてしょっちゅう、展示換えして欲しい^^)


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侍と私
 -ポートレイトが語る初期写真-


会期 : 2010年7月25日 (日)まで
会場 : 東京都写真美術館





































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by jadegreen_garden | 2010-07-17 23:07 | Exhibition

田代今朝一写真展 『road 道』

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今年も田代さんの写真を拝見しに、
神田珈琲園へやってきました。



一番驚いたのは、
平日19時〜が展示エリアの2階が
禁煙席になってること!!!

嫌煙家の私には何よりも嬉しいです!

今年は心置きなく、
美味しいコーヒーを飲みながら
ゆったり出来ますわー!




得に説明は無いのですが、
北海道の「馬処」なのかなー?

広々として光が溢れ、
ゆったりとした空気が
とても心地好い、

自分もその場所をゆっくりと
旅している気持ちにさせてくれる、

そんな写真ばかりで構成されています。


映画に「ロードムービー」という
ジャンルがありますが

写真展タイトルが示す『道』は
見るものを穏やかに導く、
標だと感じました。

優しい眼差しが切り取った瞬間を
中間調も美しい、心のこもったプリントで
見せてくれる、

そんな秀逸な展覧会ですよー!




7月10日の12時までの開催です。
平日はなんと24時まで!
当然のようにコーヒー美味しいですしね!

是非見に行かれると良いですよ!
心地好くなれること請け合いです(^_^)






















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by jadegreen_garden | 2010-07-06 20:25 | Exhibition

アンセル・アダムス作品展 『Portfolio IV』

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サントリーホールでのコンサート後、
徒歩で来ました、東京ミッドタウン。

微妙な上り坂と蒸し暑さ(&加齢)の為、
息絶え絶えですが…

FUJIFILM SQUAREでアンセル・アダムスの
展示を見るために頑張りました!

いつの間にか1Fに移動していた写真歴史博物館、
その向かいの壁に十数点のオリジナルプリントが!



この美しい自然の姿を
どうやったら写し取れるのか。
その一途な思いの集大成が
ゾーンシステムという考え方。

その思いは今こうして私の目の前に在る。


流れた水の一滴、
小さい虫の歩いた足跡、
吹き渡った風、

蓄積されたその時間。

アンセル・アダムスが見ていたその風景の
一切が違わずにここに在る。


写真が果たす役割、
時間を止め、永く伝える事を

まさに手本として果たしている。


ここでこうして、見ることが出来て
本当に嬉しかった。

写真の力は揺ぎ無い。
またこうして確信することができました。


9月末まで開催です。
六本木に行かれた時には見に行きましょう!
無料でこれが見られるなんて贅沢です!!



FUJIFILM SQUARE
1F 写真歴史博物館
































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by jadegreen_garden | 2010-07-05 21:55 | Exhibition