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Autumn Greeting 2008

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猛暑の夏が一瞬だけ急に「秋」になった時、

「あれ?もう夏終わり???」と
ほんのちょっとだけ、
寂しいような気持ちになりませんでしたか?

あの寝苦しい夜や、焦げそうな昼日中が
もう来ない!と思う喜びの向こうで

ほんのちょっとだけ、ね^^;




私の「季節の挨拶状を送る」と言う習慣は
幼稚園の時から始りました。

その時、その時の手法で
その時の気持と気分を込めて。

木版画、手描き、コピー+手彩色、デジタル導入、
そしてシルクスクリーン。

一番長くその手法として取り入れているのは
シルクスクリーンです。


まぁ、こちらのBlogでも

「女工哀史のようだー><」とか
「いっそマゾならいいのに><」とか、

その作成過程の(自分にとっての)過酷さを
ちょっと見当外れな言い回しで表したりしてますが^^;


それでも続けていくことが
私の「矜持」のような気持ちでした。



*


この夏、久しぶりにその手法を変えて
ILFORDの葉書専用印画紙に
ダークルームで手焼きしました。
モチーフは近所の夏祭りで撮影した
金魚すくいの風景です。



葉書表面のご挨拶に

 『私の周りに起こる嵐は、私自身にも強く吹き荒れています。
  その嵐を越えることは、まるで「革命」を自らに起こすのと同じ。
  望むと望まざるとに関わらず確実に変化が起きつつあります。』

と、書きました。


時が誰にも一律に流れていくものである限り
「ずっと同じ」でいることは難しい。

だからこそ、「ずっと同じ」と保てる事は
一種の美徳とも言える。

だが、「ずっと同じ」事だけが
必ずしも正しいとは限らない。



生々流転
横山大観の名作を思い浮かべながら


『望むと望まざるとに関わらない』この変化を
後悔することだけはしないよう、

一片たりとも力を抜かず作成できた、と




このことが
新たな「矜持」となるように。
by jadegreen_garden | 2008-09-03 00:32 | Post Card


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