『紫禁城写真展』

『アクメッド王子の冒険』が終わると同時に
猛ダッシュ★

恵比寿の写美へ駆け込みです。

2つの写真展を(もったいなけど><)
駆け足で観覧してきました。



まず『紫禁城写真展』。
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なにがすごいって、
広大な紫禁城の全景を写しているんですが、

ものすごーーーーーーーーっく奥の
一番遠くに写っているであろう城郭だったり
木々だったりの
その全てにピンが来てる事。

これって何キロ先なんだ?
ってくらいの距離なのに
くっきりはっきり写りこんでいる。
微細な瓦の様子まで見て取れます。


うわーっ、うわーーーっ!
すっげーーーー!

超かっこいぃぃぃぃぃぃーーーーっ!

この写真はガラスを用いた乾板を使って撮影され、
プラチナを使った印画紙にプリントされています。

クラシカルな技法がもたらす、
優美且つ秀逸な写真たち。

記録でもあるが、芸術作品でもある写真たちです。

万延元年(1860年)生まれの写真家、
小川一真(かずまさ)が1900年に撮影したものです。
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よくぞこのコンディションで残っていてくれた!

ヴィンテージプリントは、淡いセピアカラーの中で
かつて「宙の中心」と言われた紫禁城の
草ボウボウ、どうにも寂れた^^;
ひとけの無い姿を写し出していました。

弁髪をして拳法家みたいな服装の青年などが、
画面にぽつりぽつりと写ってたりします。

創建当時の栄華を極めた姿は、そこには無く、
まるで海底に沈む古代遺跡のようにも見えます。

ただ風がそよぎ、その時代の空気を揺らす。
あるがままの姿が、そこにある。

あぁ、なんて気持ちいいんだろう。

真摯な瞳を通して撮影されたであろう写真は
とてもとても伸びやかで、
「記録」以上の何かを伝えてきます。


今回の展示で大変興味深いのは、
1900年小川一真の撮影した写真を元に、

同じ場所、同じアングルで
現代の写真家、候元超が撮影した
「今の紫禁城」の写真も
展示されていること。

弁髪の青年の立っていた場所には、
イタリアの女性が笑顔で立ち、
携帯で記念撮影している旅行者が写っている。

建築物は同じように見えても、
100年の経年を現すように磨耗し、
また一方で美しく整備されている。

でも、まぎれもなくそこは紫禁城であり、
そこで写された写真には、
その時の空気が写されている。

撮影者の「気持ち」を乗せて。


写真が持つ「記録媒体」としての
そしてそれ以上の可能性と底力を
感じることのできる展覧会でした。
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by jadegreen_garden | 2008-04-29 03:32 | Exhibition


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